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岩名泰岳 「巡礼」


2017年5月20日-6月24日 タグチファインアート






































 岩名泰岳(いわなやすたけ)は1987年三重県生まれ。2010年に成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラス卒業。卒業してすぐにアートアワードトーキョーで準グランプリを受賞。卒業後2012年までドイツに滞在し、研究生としてデュッセルドルフ美術アカデミーで学びました。現在は故郷である三重県伊賀市島ヶ原を拠点に活動。最近では、ギャラリーほそかわ(大阪)やMA2ギャラリー(東京)等で個展を開催。一昨年は三重県立美術館でのグループ展「三重の新世代」にも参加しています。

 彼は2013年に結成された島ヶ原村民芸術「蜜の木」の初代代表を務め、都会の発想から生まれたアートを地方に移植するいわゆる「アートによる地域興し」的なものとは一線を画し、衰退していく集落に残って地元の歴史や風土、文化に深く根ざしながら、それぞれの分野で現実と戦っていく若者たちの創造的な行為自体をアートとして発信してきました。

 そうした活動のなかから生み出される岩名の作品は、故郷の自然や村の信仰をモチーフとし、多くの場合具象的な題材から出発してはいるものの、その抽象度は高くとても洗練されたものとなっています。

「これは私の絵に描かれている一部かも知れませんが、大切なのは土(ローカルな土地)を掘り続ける作業、その深い穴から水が湧いて、その水面に万遍の星空を映し出そうとする意志です。」(岩名泰岳)


 今回の展示は岩名のタグチファインアートにおける初個展です。新作絵画約十数点を展示いたします。


なお、初日5月20日(土)午後17:00より19:00まで作家を囲み、ささやかなレセプションを行います。



協力:MA2 Gallery




出品作品


1. 巡礼, 2017, 油彩・キャンバス, 65.2 x 53 cm

2. 祭の灯, 2017, 油彩・キャンバス, 45.5 x 38 cm

3. アカルイ森, 2016, 油彩・キャンバス, 130.3 x 97 cm

4. 七つの花, 2017, 油彩・キャンバス, 65.2 x 53 cm

5. 観音山 (17-01), 2017, 油彩・キャンバス, 91 x 72.7 cm

6. 村, 2016, 油彩・キャンバス, 53 x 45.5 cm

7. マツカゼ (17-01), 2017, 油彩・キャンバス, 53 x 45.5 cm

8. 星夜, 2017, 油彩・キャンバス, 60.6 x 45.5 cm

9. 観音山 (17-02), 2017, 油彩・キャンバス, 91 x 72.7 cm

10. 野路, 2017, 油彩・キャンバス, 53 x 45.5 cm

11. 村の講, 2017, 油彩・キャンバス, 65.2 x 53 cm